※2023.10/15 10:00
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体長約1ミリの「線虫」を使って人の尿からがんの有無を調べる検査法の精度を検証するため、日本核医学会のワーキンググループなどのチームが、実態調査を始めた。学会関係者が明らかにした。陽電子放射断層撮影(PET)検査を提供する全国の医療機関を対象にアンケートし、年内にも結果を取りまとめることを目指す。

検査はベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」(東京)が開発した「N―NOSE」。同社はPET検査には線虫検査の精度を検証する能力はない上、アンケートは主観的な偏りが入りやすい手法だなどとして「信頼のおける検証にはなり得ない」と指摘。「(会社として)科学的検証を検討している段階だ」とコメントした。

検査は、がん患者の尿に近寄り、健康な人の尿からは逃げる性質があるとされる線虫を使い、尿1滴で15種類のがんのリスクを高精度で簡便に調べられるとしている。自費検査として行われている。ただ6月の日本がん検診・診断学会では、有効性に疑問を投げかける発表が相次いだ。

関係者によるとワーキンググループなどのチームは、線虫検査をきっかけに、PET提供施設に診療に訪れた人の数や年齢などを調査。線虫検査で陽性や陰性とされた人から実際に見つかったがんの種類や進行度などを調べ、精度を検証する。

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