https://nazology.net/archives/139003
 古代エジプト人は「ヒヒ」を神聖な動物とみなし、知恵の神トートとして崇拝していました。
遺跡からはそんなヒヒをミイラ化した像がいくつも見つかっています。

その一方で、ヒヒはエジプトに生息していなかったため、彼らは「プント(Punt)」と呼ばれる場所から輸入していました。
しかしこのプントは記録上にこそ登場するものの、今までどこにあるのか全く不明だったのです。
まるで日本の邪馬台国みたいなものですね。

そんな中、独コンスタンツ大学(University of Konstanz)を中心とする国際研究チームは、ヒヒのミイラから採取したDNAを調べて、
そのおおよその位置を特定することに成功しました。
それによるとプントは、”アフリカの角”の一部であるエリトリアにあった可能性が高いとのことです。

研究の詳細は、2023年9月28日付で学術誌『eLife』に掲載されています。