専用端末にアクセスしたら足がつくとは思わなかったのか。この数日SNSを騒がせてきたNHKの取材メモ流出騒動の犯人が判明した。NHKは12月1日、記者会見を開き、流出させた人物はNHKの子会社が契約している派遣スタッフだったと発表した。職員たちは「馬鹿すぎて話にならない」と呆れ返っている。

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B氏の苗字や現在の職業も記載されていた
「B氏は6月くらいまで暇空氏のシンパとして、Xの“裏アカ”でコラボ代表の仁藤夢乃氏を徹底して叩いてきた人物。実際は男性ですが女性を騙ってXで投稿していたので、“暇アノンの姫”と呼ばれていた。コラボ側から名誉毀損で訴えられていましたが、暇空氏と決裂したことを契機に“目が覚めた”と謝罪。コラボ側は和解条件として、指定したライターの取材を受けることを突きつけた。以降、B氏はメディアの取材も積極的に受け、コラボを誹謗中傷してきたことを懺悔してきた」(ネットウォッチャー)

 つまり流出させた犯人は、取材対象者の敵に放送前の取材内容を暴露したのである。報道倫理に照らして問題であることは言うまでもない。TBSがのちにオウム真理教に一家ともども殺害されることになる坂本堤弁護士に取材した内容を、放送前にオウム側に見せた不祥事と構図は全く同じだ。

「匿名の取材だったのに、取材メモにはB氏の苗字や現在の職業も記載されていた。個人情報の流出という観点でも大問題です」(前出・若手記者)

印刷した日時・時刻をマスキング
 犯人はテロップを制作するスタッフで、子会社が契約している派遣職員だった。「興味本位でやった。大変なことをしてしまい申し訳ない」と話しているという。

「専用端末に保存されている資料を印刷すると、右上部分に印刷した日付・時刻が印字されます。派遣スタッフはその部分だけマスキングして暇空氏に送っていた。ただ、この取材資料にアクセスする人間なんて限られているし、多くてもせいぜい十数人。不祥事対応をする専門部署のリスクマネジメント室がアクセスした人物を徹底調査し、犯人を絞り込んでいくとあっさり認めたようです。女性だったと聞いていますが、暇空氏のファンだったのでしょうか」

(略)

https://www.dailyshincho.jp/article/2023/12021210/?all=1