※12/1(金) 10:00配信
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防衛予算枠と労働環境

11月21日、衆議院第一議員会館で、自衛隊員の待遇改善を求めて国への請願活動を行う「自衛官守る会」が、国会議員との情報交換会を行った。会合では自衛隊OBらから、厳しい労働環境や生活環境について報告があった。勤務実態の報告に議員から「このような過酷な状態とは承知していなかった」と驚きの声が上がった。

自衛隊は’76年に三木政権によって防衛費1%以内の枠が決められ、昨年まではそれに近い数字で推移した。予算が長期制限されたシワ寄せで自衛隊員の生活環境はギリギリまで切り詰められ続けていたのだ。

自衛隊員は他の労働者と違い、労働基準法や最低賃金法、労働安全衛生法、並びにこれらに基づく命令の規定等が自衛隊法第108条で適用外となっている。どんな劣悪な労働環境でもすぐさま違法とならない。だから、劣悪な生活環境を国は顧みることがなかった。その結果、自衛隊員の募集は低調となり、中途退職者も増え、必要な隊員がおらず、活動に支障がでるまでになった。

自衛隊は幹部候補生として入隊する隊員と一般曹候補生や自衛官候補生として入隊する枠がある。一般枠で入隊すると最低でも2年間は自衛隊の拠点内の「隊舎」と呼ばれる場所で集団生活する。自衛隊では外面を取り繕うが、隊員だけの隊舎の風呂や洗濯機、空調等は壊れたまま放置されることが多い。節電のために熱帯夜でも空調は切られ、熱中症対策に水道水を浴びる隊員に「夜中の自由行動は禁止されているが、目をつぶったものだ」と元幹部自衛官は言う。

【自衛隊隊舎】

自衛隊隊舎の寝具も衛生的だとは言えない。たとえば枕だ。

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