タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は8日、ロシアによるウクライナ侵略について「(ウクライナ政府が)ロシアの歴史的な領土を破壊し、ロシア人を追い出さなければ、我々はこんな事を始めなかった」と述べた。責任がウクライナ側にあるとして、侵攻を正当化するものだ。

プーチン氏が来年3月に行われる大統領選への出馬表明をした大統領府での式典会場で、出席者と交わした会話の映像を国営テレビ記者が10日にSNSで公開した。プーチン氏はウクライナについて、「完全におかしくなってしまった」とも主張した。

また、露外務省のマリア・ザハロワ報道官は9日、AFP通信の書面インタビューで「ウクライナ政府は敵対行動をやめ、ロシアの領土から撤兵しなければならない。新しい領土の現実を認めなければならない」と主張した。一方的に併合したウクライナ東・南部4州をロシア領と認めるよう求めたものとみられる。

読売新聞 2023/12/11 17:55
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