1月5日、東京新聞はサントリー社長の新浪剛史氏が「人命第一」と発言したと報じた。同日、経団連、経済同友会、日本商工会議所の経済3団体による共同記者会見があり、新浪氏は経済同友会の代表幹事として「いまは大阪・関西万博の会場建設より、能登半島地震の被災者への対応を優先すべき」との認識を示したという。

これまで経済3団体は、大阪・関西万博を推進してきた。しかし、新浪氏は、建築資材や人材不足が震災復興の妨げとなってはならないと考えているようだ。

一方、経団連の十倉雅和会長は「万博と震災復興を二者択一で考えるのはどうか」、日本商工会議所の小林健会頭は「万博も震災復興も両方やるべきだ」と述べ、ともに万博を予定どおり開催すべきとの立場だ。

新浪氏の発言に対し、X(旧Twitter)ではさまざまな意見が渦巻いている。

《サントリー社長 新浪がマトモな事言うとる…》

《新浪剛史。中止って、言え。もう、どうせやる気ないやろ?》

《泥舟から逃亡が始まりました》

《実に意外なところから万博延期の声あがる。まさかのあの方であった。まあ延期より中止、廃案にすべきだけどね》

「新浪氏は、健康保険証の廃止期限について『納期を守れ』と上から目線で言ったり、児童手当の所得制限撤廃に反対したりするたび、SNSで『庶民感覚がない』と批判が寄せられてきました。

前明石市長の泉房穂氏が、新浪氏をはじめとする財界人は国民生活の苦しさがわからないという意味で『スーパーで買い物をしたことがない』とFLASHで指摘すると、新浪氏は『失礼なことを言うなって。スーパーにも行くしコンビニにも行く』と反論。

さらに泉氏が、自身のXで《論点は「スーパーに行くかどうか」ではない。「スーパーでの値段を見て、買い物を躊躇したりしますか」という論点だ。庶民は『ああ、高くなったなあ』ではなく、高くて買えない状況だ。 》と再反論すると、《本当にそう》《仰る通り》などと、泉氏が共感を集める騒動もありました。

とかく『庶民の気持ちがわからない』と言われがちな新浪氏ですが、三菱商事を経て、ローソン、サントリーの社長を歴任しただけあって、経営者としてのセンスには定評があります。大阪万博の工事がなかなか進まず、経費ばかり積み上がる “泥舟” 状態のなかで、中止や延期を提起するにはいい機会と思ったのかもしれません。

今回の発言は、世論の反応を見る “観測気球” かもしれませんが、今後、万博の進展に大きな影響を与えることは間違いないでしょう」(経済担当記者)

万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。万博推進派の団体にとっては皮肉なことだが、新浪氏の「被災者優先」発言には多くの国民が賛同したようだ。

1/6(土) 19:14 SmartFLASH
https://news.yahoo.co.jp/articles/778163daefa14ef6765a322ac824d3168a88a12c

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