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1/20(土) 2:16配信 UchuBiz

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月20日、小型月着陸実証機「SLIM」の月面着陸が成功したと発表した。日本初の快挙で、世界でも5カ国目の快挙となった。

 ただし、現時点で太陽電池が発電しておらず、バッテリーで駆動しているという。今後データを集めて探査機の状況を確認する方針だ。

 SLIMは1月20日午前0時頃に着陸降下を開始した。テレメトリ画面上では順調に降下を続け、午前0時20分に予定通り月面に到達した。しかし、着陸の成否はすぐにはわからなかった。

 プレス会場にいたJAXAの川勝康弘教授は「テレメトリ画面から読み取れること」と前置きしたうえで、加速度の数値が月面の重力加速度と同じ値を示している点、そして、SLIMからの時刻が更新されている点を踏まえ「SLIMは月面に到達し、安定して通信していると思われる」と述べた。

 なお、SLIMから放出された超小型探査機の1つである「LEV-1」はSLIMの着陸後も運用を継続していると、LEV-1の公式X(旧Twitter)アカウントが投稿していた。

 1時間半が経過してもJAXAは成否を「確認中」としていた。JAXA川勝氏はプレスセンターで「JAXAは何を調べている?」との問いに対して「何が起こっているかでしょうね。もともと準備していた文章をそのまま使えない状況だと思うので、それを調べている」と述べた。

ソフトランディングに成功

 JAXAはその後、午前2時10時に会見を開き、宇宙科学研究所で所長を務める國中均氏が「ソフトランディングに成功した」と発表した。通信も確立しており、地球からのコマンドも正常に受信しているという。

 また、搭載する超小型探査機の「LEV-1」および「LEV-2」の分離に成功したことも確認した。今後、LEV-1とLEV-2が搭載するカメラで月面上のSLIMの撮影を目指す。

 なお、SLIMは現時点で太陽電池が発電しておらず、バッテリーで駆動していることも明かされた。そのため、ヒーターをオフにするなど延命措置を図っているが、バッテリーが持つのは「着陸してから数時間」程度だという。

 太陽電池が駆動しなかった理由について國中氏は…

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