https://www.nicovideo.jp/watch/sm42003048
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42011524

2023年3月、困難を乗り越え、満を持して登場したH3ロケットですが、試験機1号機の打ち上げに失敗してしまいました
ここでは前編としてH3ロケットがなぜ必要だったのか、打ち上げが直前に中止した原因を解説します

5月に予定していた日本の主力大型ロケット「H2A」47号機の打ち上げが夏以降に延期されることが30日、わかった。複数の政府関係者らが明らかにした。打ち上げに失敗した新型の「H3」1号機で異常が起きた可能性のある装置が、H2Aにも使われていることを考慮した。

 昨年10月には、宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )が小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げも失敗し、後継機打ち上げの見通しがたたない。H2Aの延期で、日本の3種の基幹ロケットが全て打ち上げられない異例の事態となる。

 H2A47号機は、JAXAの月面探査機「 SLIMスリム 」などを搭載し、5月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だった。月への軌道の関係で、次の打ち上げ機会は夏以降になるという。

 今月7日に打ち上げに失敗したH3の1号機は、第2段エンジンに着火せず、指令破壊された。これまでの調査で、第2段エンジンの電源系統に過剰な電流が発生したことが原因とみられている。H2AとH3の第2段エンジンの電源系統はほぼ共通しており、詳細な原因が判明するまでは打ち上げを見送る必要があると、関係者が判断した。

 H2Aは、50号機までの運用が決まっており、政府の情報収集衛星などを今後打ち上げる計画だ。H3失敗の原因究明が長引けば、これらの打ち上げにも影響が出る恐れがある。


https://www.yomiuri.co.jp/science/20230330-OYT1T50326/