https://youtu.be/OMpTsy_F_Ns

粉ミルクや紙おむつなどの物価の動きを示す「赤ちゃん物価指数」が過去最高レベルになっています。子育て世帯からは、悲鳴が上がっています。

■粉ミルクや紙おむつ↑ 最も高い伸び率に

 子育て中:「おむつとか洋服とかも、やっぱり値上がりしているのを感じるが、買うしかないのでやっぱりちょっとずつ家計に響いている」

 物価の変動を示す消費者物価指数。先月は、前の年の同じ月と比べて3.2%上昇し、高止まりが続いています。

 これに対し、赤ちゃんにとってはなくてはならないものの価格動向で算出されたのが「赤ちゃん物価指数」です。

 対象は粉ミルクや紙おむつ、服、おもちゃで、先月は消費者物価指数の倍以上、6.9%も上昇しました。

 今回、この赤ちゃん物価指数を独自にまとめたのは、自身も1歳の子どもを持つ浜銀総合研究所の遠藤裕基主任研究員。子育てをするようになり、こうした値上がりによる負担を強く感じていたといいます。

 遠藤主任研究員:「すごく驚いた、かなり数字としても上がっていると改めて確認できたところだったので。やはり強い負担感があったと改めて示せたのかなと思う」

 おもちゃを除いた6.0%は、比較できる1991年以降では最も高い伸び率になっています。

 子育て中の親の実感を聞いてみました。

 子育て中:「ミルクとかおむつとか、セールの時以外はちょっと今までよりは高いなというふうに感じている。今、給料もそんなに変わらないのに、商品だけが値上げしていることが多くて大変」「高いですけど、仕方がないものに関してはある程度あきらめて、自分の服をちょっと節約したり」

 遠藤さんは、今後も赤ちゃん物価指数の高止まりは続くと予想します。

 遠藤主任研究員:「児童手当は国から出ているが、物価上昇を考えると実質的には目減りしているという形になるので、場合によっては赤ちゃんを育てる世帯への支援策を検討されても良いのかな。その根拠となる数字の一つとしても使えるのかなと思った」