トルコで16日に予定されている憲法改正をめぐる国民投票に関連し、
過激派組織「イスラム国」(IS)が、投票所や投票者を狙ったテロを呼びかけていると、英BBCが報じた。
ISが6日に発行したトルコ語の月刊誌に掲載され、アラビア語の新聞にも同様の内容が記されているという。

BBCによると、月刊誌では「憲法改正に賛成する者も、反対する者も不信心者だ。
イスラム教徒は決して投票に行くべきではなく、投票者たちは敵だと宣言するべきだ」としたうえで、
投票所の破壊や投票者の殺害を求めている。

アラビア語の新聞もトルコのエルドアン大統領を非難して投票に行かないよう説き、
信奉者らに強力な武器を使って混乱を起こすように求めているという。

トルコ軍は昨年8月に国境を越えてシリア北部に侵攻し、
「ユーフラテスの盾」と名付けたIS掃討の軍事作戦を展開。
今年2月には、ISが支配していた北部の要衝バーブを制圧した。

一方、ISはトルコへの攻撃を呼びかけ、1月にイスタンブールの高級ナイトクラブで
39人が死亡した銃乱射事件では、犯行声明を出している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00000052-asahi-int