団塊登山者の末路

ガイド「天候悪化してますから、残念ですが中止して引き返しましょう」
客A「え〜?なんでですかぁ?お金出して参加してるのにおかしいでしょ!」
ガイド「いや、ざっと見たところ数名を除いて皆さんの装備じゃ無理ですから」
客B「おい!おまえは観光独占資本と結託して我々善良な人民から搾取するつもりだな?
    最初からそういうインチキ商売だったんだな?」
客C「おまえ、公安のスパイだろう。飯田橋あたりで見た顔だぞ」
ガイド「あの、そうじゃなくて……天候がですね」
客D「私たちをだまそうったってそうはいかないわよ。シュプレッヒコーーール!」
客D「独占資本を打倒せよーーーーっ!」
客一同「独占資本を打倒せよーーーーーっ!」
客D「我々はぁーーっ! 最後までぇーーーっ! 闘うぞぉーーーーーっ!」
客一同「闘うぞぉーーーーっ!」
客E「あのぅ、わしも引き返したほうがええと思うんじゃがのぅ」
客F「なんだおまえ、日和るのか?ノンポリは口はさまずにすっこんでろ!」
客A「ここに結集したみなさーん! 声を合わせてくださーーいっ! さん、はいっ」
客一同「いーざたーーーーたかーーーーわんんーーーーーーいざっ
     ふーーるいーーーたてぇーーいーーーざぁーーーーーっ
     おーーイーーーンタナーーーショーーーナーーーーアルっ」
ガイド「・・・・分かりましたよ、どうなっても知りませんからね」
客B「我々は闘いに勝利した! 狡猾なる独占資本と反動の攻勢を打ち破り、
    トムラウシ登頂決戦を勝ち取ったぞ!」
客A「みなさん、ワルシャワ労働歌を歌いながら進撃しましょう!」
客E「わし、やっぱり戻った方がええと・・・・」

(数時間後、寒さで動けなくなり壊滅)