>国は板挟み

>では裁判の流れをみていきましょう(開門関連の裁判から)

>漁業をする人→国に対し「門を開けろ」と裁判
>農業をする人→われ関せず、せっせと営農
>しかし2010年に、開門調査をするよう福岡高裁の判決が出て、
>時の菅直人首相が上訴を断念、確定判決となりました。

>漁業をする人→よっしゃあ開門じゃあ〜(※調査開門ではある)
>農業をする人→まじかいな寝耳に水や!どうなっとるんや国は!と開門の差し止め裁判
>農業をする人らにとっては、開門されると困るというのも無理のない話。
>2013年、長崎地裁は開門差止を命じる仮処分を決定

>つまり、

>福岡高裁→開門調査せい(確定)
>長崎地裁→開門はあかんでい
>という謎の状態。

>両裁判とも、二者以外の利害関係者を挟まない裁判だったので、このようなねじれが起こってしまったわけですね。

>ちなみに

>福岡地裁→開門しなかったら漁業者に1日45万円支払いなさい
>長崎地裁→開門すれば営農者に1日49万円支払いなさい
>という制裁金(間接強制)の額も確定しています。どっちに転んでも国は大変。

>2010年の7月の確定判決で、そこから45万円の制裁金が発生していますから、
>漁業をする人への支払額は2億円を優に超えたものとなっています。(税金です)

>なお2015年12月22日には、漁業者への制裁金45万円を倍増させ、
>1日90万支払え!という確定になりました(税金です)