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仏大統領選の第1回投票を約1週間後に控えるなか、有力候補とされる国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペン党首は17日にパリで開かれた支持者集会で、当選した場合には合法的な移民も全面的に停止すると語った。

ル・ペン党首は、「制御不能で狂った現状」に終止符を打つべきだと語った。
23日の第1回投票に向けてル・ペン党首は、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相と互角の戦いとなっている。

17日に同じくパリで開かれたマクロン候補の集会には2万人近くが集まった。「過去20年の歴史を我々は転換する。我々の世代は変化への準備ができている」と語った。
欧州連合(EU)におけるフランスの役割についてマクロン氏は、「我々には欧州が必要なので、(EUを)作り替える」と語った。

マクロン候補はまた、極左のジャンリュック・メランション氏が選出されれば、フランスはまるで「日当たりの悪いキューバ、ないしは石油のないベネズエラ」のようになってしまうと語った。

世論調査は、5月7日に予定される決選投票にはル・ペン、マクロンの両候補が勝ち進む可能性が高いことを示しているが、接戦となっている。

仏ニュース専門テレビBFMTVの委託で行われた世論調査では、第1回投票でマクロン候補は票の24%を獲得する見通し。ル・ペン候補が23%でこれに続き、最大野党・共和党のフランソワ・フィヨン元首相とメランション候補はそれぞれ19.5%、18%となっている。

決戦投票はマクロン候補が制するというのが、大方の見方となっている。

(英語記事 French election: Le Pen pledges to suspend immigration)

2017/04/18