1年ちょっと前の記事だけど、現在、次期FRB議長候補にもなっている
保守派のグレン・ハバードの政策提言が、非常に的確だと思うね。

アベノミクスに残る3つの課題=グレン・ハバード氏
http://jp.reuters.com/article/view-robert-glenn-hubbard-idJPKBN0UC16W20160102

ブッシュ政権下で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたグレン・ハバード氏は、
日本の経済政策に残された重要な課題として、歳出抑制、労働市場改革、競争促進による
生産性上昇の3点を挙げる。同氏の見解は以下の通り。

<構造改革の履行>

安倍政権の経済政策重視は、日本経済の長期展望を考えたとき、称賛されるべき重要な
力点のシフトだと言える。しかし、構造改革の履行において、いくつかの重要な課題が
残されている。以下の3つの分野が特に重要だ。

第1に、
財政再建に向けた緩やかな財政調整だ。特に歳出の伸びを抑えていくことに力点が
置かれるべきだ。

第2に、
女性の労働力参加率を高めるような政策、スキルの低い若年層の労働者に対する
賃金補助金、そして高齢者の労働参加を促すような政策が必要だ。

第3に、
環太平洋連携協定(TPP)を含めて、国内経済において競争を促進するような政策
にフォーカスすることだ。そして、それによって生産性の成長を促すことである。