正倉院の「銀壺」 日本で製造か

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055550551.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

奈良時代の聖武天皇ゆかりの宝物を収めた奈良市の正倉院に伝わる、
遣唐使が持ち帰ったとされてきた銀のつぼが、調査の結果、中国では確認されていない図柄が
施されていることなどから、当時、日本で作られた可能性のあることが分かりました。

宮内庁正倉院事務所は、正倉院に収められた宝物の研究成果、「正倉院紀要」を20日発表しました。
それによりますと、奈良時代に遣唐使が持ち帰ったとされる、直径60センチの
2つの巨大な銀製のつぼ「銀壺」について調べたところ、
当時、日本で作られた可能性があることがわかったということです。

その理由について、調査を行った奈良国立博物館の吉澤悟列品室長は、つぼの表面に施された
▼架空の動物・麒麟を捕まえる人を描いた「麒麟(きりん)の捕獲」と呼ばれる図柄が
中国では確認されていないことや
▼「魚々子(ななこ)」と呼ばれるたくさんの細かいくぼみの装飾にむらがあり、
当時の中国のものにしては、作り慣れていないように見られることなどをあげています。

吉澤悟列品室長は、
「銀壺は、聖武天皇の娘の称徳天皇が東大寺の大仏へ奉納するため、
銀製の貨幣などを使って作ったものではないか」
と話しています。

04/20 15:54