米ジョージア州は、生まれた子供に両親のどちらとも違う姓となる「アラー」(Allah)を付けることを認可し、生後約1年以上を経て出生証明書を発行した。
人権団体が明らかにしたもので、以前には両親のどちらもこの姓ををもたないことを理由に却下されていた。

認可を求める訴訟を起こしていた米国自由人権協会は、今回の決定を自由な表現のための勝利としたが、米国最大のイスラム教市民団体の幹部は、神を意味するアラビア語を使用するのは文化的に鈍感と批判している。
子供の名前は「ザライカ・グレイスフル・ロレイナ・アラー」(ZalyKha Graceful Lorraina Allah)で、間もなく2歳になる。
この夫婦には上に17歳と3歳の子供がおり、やはりアラーの姓を付けているが、問題なく認可されたという。

今回は、公衆衛生当局の担当者が末の娘の命名を却下。この事態を受け、自由人権協会が先月、州裁判所に提訴した。
州が認可を表明したことから、訴訟は取り下げたという。
一方、イスラム教の市民団体「米イスラム関係評議会」(CAIR)の代表は、たとえば「アブドゥラ」(アラーの僕の意味)など、アラーに由来した名前の人はたくさんいるが、姓に「アラー」の語を単独で使用することは文化的に受け入れられないと述べた。 

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