福岡市の現金強奪事件の直後、関税法違反容疑で逮捕された韓国人の男4人が福岡空港で所持していた多額の現金から、事件被害者の男性の指紋が検出されなかったことが22日、捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は、4人が事件に関与した可能性は低いとの見方を強めている。

 捜査関係者によると、県警は空港にいた4人から事情聴取したが、4人は強奪事件との関わりを否定した。所持していた現金計約7億3千万円を調べた結果、被害男性の指紋は検出されず、現金の帯封には、事件直前に被害男性が引き出したみずほ銀行以外の金融機関のものが含まれていた。

 さらに、強奪事件の容疑者らが逃走に使った白いワゴン車は、空港入り口の防犯カメラに写っていなかったという。

 強奪事件は20日昼に発生。韓国人4人は空港から無届けで約7億3千万円を持ち出そうとしたとして21日に関税法違反の疑いで逮捕された。

http://www.sankei.com/west/news/170422/wst1704220051-n1.html