福島県の特産品の風評払拭に取り組むＮＰＯの呼びかけで、韓国の人たちが２８日、二本松市を訪れて農作業を体験し、農作物の安全確保の現状などを学びました。

福島と韓国の交流を行っている福島市のＮＰＯ「ふくかんねっと」は、ことし２月、韓国から農業関係者を含む１００人あまりを招くなど福島県の特産物の風評払拭に取り組んでいます。
ことし２月に福島を訪れた韓国の人たちのうち７人が、２６日から、再び福島県を訪問していて、２８日は二本松市の農家で農作業を体験しました。

２８日行われた農作業はミニトマトの栽培で、韓国の人たちは農業用ハウスの中の畑に手で穴を掘って苗を植えたり、丁寧に土をかぶせたりしました。
そして、原発事故のあとは農地の除染を行って作物の安全を確保していると農家の人から聞いて交流を深めていました。

韓国で農業をしている朴基浩（パク・キホ）さんは、「土を触って質がいいと感じました。
韓国に帰っても疑問を持たずに福島県産の農作物を買って食べられます」と話していました。

二本松市の農家の大野達弘さんは「実際に来てもらうことが大事で、こうした機会を設けないと風評はなくなりません」と話していました。
ＮＰＯは、今後もこうした風評払拭の取り組みと福島と韓国の交流を進めたいとしています。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055876221.html

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