日本三大霊場の一つに数えられる青森県むつ市の恐山が、冬季の休山を終え1日、半年ぶりに開山した。

午前6時の開門とともに、県内外から参拝客や観光客が多く訪れ、境内のあちこちで手を合わせ亡き人をしのんだ。

硫黄のにおいが立ち込める荒涼とした岩場と、宇曽利山湖の澄んだ水面や白砂が、
境内に神秘的な雰囲気を漂わせている。
参拝客は、納骨塔や慈覚大師堂、賽(さい)の河原、「極楽浜」と呼ばれる宇曽利山湖のほとりなどをゆっくりと巡った。

東日本大震災の犠牲者を悼み設けられた震災慰霊塔では、「鎮魂の鐘」「希望の鐘」の音が鳴り響いていた。

夫婦で訪れた神奈川県の会社員男性(64)は「何年か前に両親を亡くしたことをきっかけに、初めて足を運んだ。
鐘の音が両親に届いてほしいと、鎮魂の思いを込めて鐘を鳴らした」としみじみ語った。

恐山は毎年5月1日から10月末まで開山し、7月20〜24日までは恐山大祭が行われる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170501-01214731-webtoo-l02

半年ぶりに開山し、多くの参拝客が訪れた恐山=1日午前9時20分ごろ
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