http://www.afpbb.com/articles/-/3127194?act=all

【5月3日 時事通信社】地球から約2億4000万光年離れた銀河の集団「ペルセウス座銀河団」にある高温ガスの巨大な波は、かつて小さな銀河団が近くをかすめたために生じた可能性が高いと、米航空宇宙局(NASA)の研究チームが3日までに発表した。

 巨大な波は幅が約20万光年あり、地球がある天の川銀河の直径の約2倍という。論文は英王立天文学会の専門誌に掲載された。

 ペルセウス座銀河団の中心には超巨大ブラックホールがあり、猛烈な重力で引き寄せられた物質の一部が磁場の作用などで外側に向かって噴出している。周辺の高温ガスも噴出の影響を受けて広がっているが、巨大な波で乱されている所がチャンドラX線天文衛星による観測で見つかった。

 波ができた原因をコンピューター・シミュレーションで解析した結果、数十億年前に別の小さな銀河団が近くをかすめた際、大量のガスが流れ込んだために起きたと推定された。(c)時事通信社

2017/05/03 19:32(日本)