https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170506-00000039-jij-pol

「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」について、国連教育科学文化機関
(ユネスコ)の諮問機関が条件付きで世界文化遺産に登録するよう勧告した
ことを受け、福岡県宗像市の谷井博美市長は6日、市役所で記者会見し、
「大変厳しい内容で驚いている。十分な理解が得られず非常に残念だ」と語った。

諮問機関は、8件の構成資産のうち沖ノ島と付随する三つの岩礁以外の4件を
除外して登録するよう勧告した。谷井市長は「信仰の継続性」に疑問符が
付けられたようだと指摘。「沖ノ島の国家的祭祀(さいし)は連綿として現在まで
受け継がれている。信仰の起点、原点が沖ノ島にあり、八つの構成要件で
構成されて一つだ」と訴えた。

谷井市長は、7月に開かれるユネスコの世界遺産委員会に向け、国や県、
除外された資産がある同県福津市と共に「全部登録されるよう最後までしっかり
取り組んでいきたい」と力を込めた。