読売新聞 2017年05月09日 18時52分

石油元売り大手の出光興産と昭和シェル石油は9日、原油の共同調達など幅広い事業で提携すると発表した。

両社は当初、先月の合併を予定していたが、出光創業家の反対で延期している。業務提携を先行し、経営効率を高めることにした。

提携内容には、ガソリンなど石油製品をそれぞれのガソリンスタンドへ相互融通することや、製油所の定期的な修繕での協力も含まれる。3年以内に年250億円の収益改善を見込む。
JXホールディングスと東燃ゼネラル石油が先月に経営統合して発足した業界最大手のJXTGホールディングスに対抗する狙いもある。

出光などが協業を優先することに対し、創業家が反発する可能性もある。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170509-OYT1T50091.html