千葉日報オンライン 5/13(土) 11:00配信

桜の名所として知られる里見公園(市川市)の分園に、市が桜の木を伐採してテニスコートを新設する計画を巡り、地元住民らが反発していた問題で、市が計画を「保留」とすることが分かった。
同園へのテニスコート整備は見送り、別の場所の選定作業を始めた。

市によると、今月1日に大久保博市長が市内で地元自治会会長らと面談。大久保市長は「計画は保留にする」と考えを示した。テニスコートは、分園以外の場所を新たに探して確保する方針。

当初の計画では、分園内にテニスコート2面を整備するため、桜約10本を含む約50本の木を伐採する予定だった。市は、本年度予算で工事費など約8千万円を計上、年度内の完成を目指し、8月にも着工する方針だった。

市は周辺住民に計画を知らせていなかったが、3月になって明らかになり、住民らが桜の伐採に反発。「市は計画を再考し、テニスコートは代替地を探してほしい」と要望していた。
市には計画に反対する要望書やメールなどがこれまでに40〜50件寄せられたという。計画に反対する住民の一人は「保留と聞いて、ひと安心した。『保留』は永久的なものであってほしい」と話した。

テニスコート計画に反対する意見が書かれた張り紙=4月、市川市国府台の里見公園分園
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