菅官房長官は、午前6時半ごろ、臨時の記者会見で、北朝鮮が14日午前5時半前、弾道ミサイルを発射し、30分程度、飛しょうしたものの、日本の排他的経済水域のなかには落下していないと見られ、現時点で被害は確認されていないと発表しました。

この中で、菅官房長官は、「本日5時28分ごろ、北朝鮮西岸より1発の弾道ミサイルが発射され、30分程度飛しょうし、日本海に落下したと見られる。現時点において、落下したのはわが国のEEZ=排他的経済水域内ではないと推定される。引き続き確認中だが、現時点において付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は、確認されていない」と述べました。

そのうえで、菅官房長官は、「今回の弾道ミサイル発射は、航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為であるとともに、安保理決議等への明白な違反だ。わが国としては、このような北朝鮮によるたび重なる挑発行為を断じて容認できず、北朝鮮に対し、厳重に抗議を行い、強く非難した」と述べました。

さらに菅官房長官は、「政府においては、官邸危機管理センターに設置している『北朝鮮情勢に関する官邸対策室』で情報収集を行うとともに、緊急参集チームを招集し対応について協議した。引き続き情報の収集分析に全力を挙げ、今後追加して公表する情報を入手した場合には速やかに発表する予定だ」と述べました。

鉄道は平常どおり

NHKがJRや鉄道各社に取材したところ、午前7時15分現在、各地の新幹線や首都圏の在来線はいずれも平常どおりに運行しています。先月29日に北朝鮮がミサイルを発射した際には、東京メトロなど一部の交通機関が一時運転を見合わせる措置をとっていました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170514/k10010980821000.html