誰も指摘しないが、この件は「国旗国歌法」が格好の先例になる。
この法律が制定されるまで、世論は圧倒的に日の丸を国旗、君が代を国歌と
認めているのに、「法律に書いてない」という理屈で、両者は尊重されないどころか
教育現場で政治闘争の具にされ、自殺者まで出す事態となった。
法制定後は「卒業式で掲揚・合唱するのは内心の自由に反する」といった
ヌルい抵抗はあるものの、以前のような過激な主張は影を潜めている。

国旗国歌法の時も「法制定には意味がない。本来慣習として定着させるべき」
といった保守派の主張も散見されたが、法律の効果がてきめんだったので
いまではそんな意見は全く出てこなくなった。

つまり自衛隊を憲法に記載する「だけ」でも、それは単なる現状追認にとどまらず、
国を貶めようとしている人たちにとって相当なダメージになる。確実に。      長文失敬。