http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170515/k10010982651000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

世界各地で大規模なサイバー攻撃の被害が広がるなか、川崎市の上下水道局のパソコン1台が、今回のサイバー攻撃で使われているコンピューターウイルスに感染していたことがわかりました。業務に支障は出ていないということで、市は、警察や国などに相談し対応に当たっています。

川崎市によりますと、被害を受けたのは、上下水道局情報管理課のパソコン1台で、海外の行政機関などと業務に関するメールをやり取りする専用のものだということです。

このパソコンは、先週の金曜日の今月12日に電源を切り、15日午前8時ごろに職員が起動させたところ、使えない状態になっていて、元に戻すために金銭の支払いを要求するメッセージが画面に現れたということです。

川崎市が確認したところ、このパソコンは今回のサイバー攻撃で使われているコンピューターウイルスに感染していたということです。

このパソコンは市役所で使用しているネットワークにつながっていないため、今のところ、ほかのパソコンに同様の被害は確認されておらず、業務に支障は出ていないとしています。

川崎市は、警察や国などに相談し、対応に当たっています。

川崎市上下水道局情報管理課の松井宗一郎課長は「まさか自分たちの職場でこの画面を見ることになるとは思わず、驚きとショックです。画面を操作できない状況なのでどうすればいいのか分かりませんが、原因を究明し、警察と連携して対処したい」と話していました。

5月15日 20時36分