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2017/05/16(火) 14:01:31.03ID:CAP_USER9日本経済新聞(共同通信):2017/5/16 12:32
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12HBK_W7A510C1CC1000/
革製品などを扱う札幌市の企業「和楊徳信」が、エゾシカの油を配合したシャンプーやボディーソープを発売した。
北海道では増えたシカによる食害が深刻で、道などが捕獲を進めている。
食肉以外の活用法が課題となる中、従来は廃棄されていた脂肪から油を抽出した。
同社の曹雪峰社長(46)は「捕獲の促進でも助けになりたい」と話している。
出身地の中国・黒竜江省で高校教師だった曹さんは2003年3月に来日。
北海道内の専門学校を卒業して歯車の製作所などで働き、14年に起業した。
「エゾシカは全身が宝物」と話す曹さんは、以前からシカの商品価値に着目。
13年ごろ、エゾシカ肉の試食会でスープに浮かぶ透明の油に目を留めた。
「何かつくれないか」。専門機関に分析を依頼したところ、保湿成分が含まれていることが分かった。
シャンプーなどに配合する考えが浮かんだ。
エゾシカ皮の加工過程で廃棄されてきた脂肪から、液体の油分を抽出。
シャンプーなどに配合し、日本や中国でサンプルを配った。
改良を重ね、今年4月に販売を開始。
シャンプーやボディーソープ、トリートメントなどで、17年度は計3万本以上の販売が目標だ。
都内の大手生活雑貨店でも販売された。
北海道内では15年度、シカにより約43億円の農林業被害があった。
捕獲された12万4千頭のうち、食肉処理されたのは鮮度の問題などから17.6%にとどまる。
曹さんは工夫次第で脂肪以外も商品になるとみており、「コストを下げるため、いろいろなものをつくりたい」と意気込んでいる。〔共同〕