OVO 2017年5月15日 12時12分 (2017年5月16日 11時50分 更新)

 日立市かみね動物園(茨城県)で飼育されていた国内最高齢のメスのカバ「バシャン」が5月12日に54歳で亡くなった。2010年8月に58歳で亡くなったいしかわ動物園の「デカ」(メス)に次いで、2番目の長寿カバだという。

 かみね動物園によると、バシャンは1963年3月、別府ラクテンチ(大分県別府市)生まれ。1968年秋に同動物園に来てから20数年連れ添ったオスの「ドボン」との間に、14頭の子どもをもうけたが、1994年にドボンが亡くなってからは、末娘の「チャポン」(現在25歳)とともに暮らしていた。カバの平均寿命は40〜50歳程度で、バシャンは数年前から加齢が原因と思われる四肢や皮膚の状態不良が見られ、園では対処的な療法を施してきたが、ここ数日は食欲もなく、ほとんど食事も取れない状態だったという。

 バシャンが亡くなったことで、カバの最高齢は、かみね動物園で生まれ、現在円山動物園(札幌市)にいる47歳のオスのカバになるという。バシャンの14頭の子どもたちは、円山動物園をはじめ、全国各地の動物園で飼育されている(死亡も含む)。同園では、5月28日(日)13時30分から、園内で「お別れ会」の開催を予定。5月13日(土)から、カバ舎裏の寝室前に献花台も設置する。

http://www.excite.co.jp/News/product/20170515/Ovo_1002986.html