東京医科歯科大歯学部付属病院(東京都文京区)で、歯科医師の首や腹を刃物で刺したとして、殺人未遂の疑いで、日本医科大医学部4年の渡辺祐介容疑者(30)が現行犯逮捕された。
現役の医大生が病院内で刃物を振り回した凶行の裏側には、いったい何があったのか。

■白い巨塔に響いた怒号

「てめえ、何してくれてんだよ!」。男の怒号とともに、女性の悲鳴や診察台が倒れるもみ合いの音が病院の静寂を切り裂く。
人命を救う医師を目指すはずの医大生が手にしたのは、メスではなく刃渡り約21センチの牛刀やナイフ。白衣の下に刃物を隠し、外来患者で混み合うフロアを抜けて処置室に入ると、いきなり勤務中の男性歯科医師(41)に切りかかった−。

事件が起きたのは午前10時半ごろ。診察に訪れていた墨田区の女性(39)は、「先生が刺された!」という職員の叫び声で身体が凍り付いた。
診察や治療はストップし、職員たちがフロアを慌ただしく駆け回る。外来患者への詳しい説明はなく、「急病人が出たのでしばらくお待ちください」とアナウンスが流れたのみだった。

渡辺容疑者は間もなく処置室にいた他の医師らに取り押さえられ、病院職員が「医師が刃物で刺された」と110番通報。駆けつけた警視庁本富士署員が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。
首や腹を刺された歯科医師は担架で運ばれており、目撃した女性は「顔にガーゼが貼ってあって痛々しかった」と証言。歯科医師は3週間の重傷を負ったが、命に別条はなかった。

■優しいスポーツマン

事件発生後、JR御茶ノ水駅にほど近い同病院には捜査員や病院関係者が頻繁に出入りし、一時騒然とした。渡辺容疑者が籍を置く名門私大の日本医科大(文京区)にも衝撃が走った。
大学での友人の男性は「(渡辺容疑者は)人当たりがよくて、すごく優しい人。一緒に食事に行く時も、食物アレルギーがある自分に気を使ってくれた。
アイスホッケー部に所属しており、部活の勧誘も丁寧だった」と振り返る。逮捕の一報を受け、「すごく悲しい。カッとなったりするタイプではないと思ったのに…」と言葉を詰らせた。

■周囲に明かした女性との交際の悩み

一方で、別の友人は「交際している女性のことで、最近悩みをこぼしていた」と明かす。渡辺容疑者は警察の調べに対し、「歯科医師のことは以前から知っていた。
同居している交際女性をめぐり、トラブルになっていた」と供述。交際相手の女性も任意の事情聴取で、「渡辺容疑者と付き合っており、
一緒に住んでいる」と話しているが、歯科医師との関係については「話したくない」と説明を拒んでいるという。

渡辺容疑者は殺意については否認しているものの、自宅から持ち込んだ白衣に途中で着替え、医師を装って処置室に侵入するなど、犯行には周到な計画性もうかがえる。
本富士署は渡辺容疑者を殺人未遂と銃刀法違反の疑いで送検し、調べを続けている。

東京医科歯科大関係者の20代男性は、「医学を志している人間が人を傷つけたのだとしたら、本当に残念」と顔をこわばらせる。その手は人を助けるためにあったはずだ。

配信 2017.5.13 09:00更新

産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/170513/afr1705130001-n1.html

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