福岡市の中央警察署の36歳の職員が、保管期限の切れた落とし物の商品券などおよそ20万円分を着服したなどとして書類送検され、18日付で、懲戒免職になりました。
警察によりますと、ほかにも数千件の落とし物を不適切に処理していたと見られるということです。

書類送検されたのは、福岡市にある中央警察署の36歳の男の職員です。警察によりますと、職員は会計課に勤めていた去年3月から4月にかけて、落とし物として警察に届けられ、
その後、保管期限が切れた商品券や時計など93点、合わせておよそ20万円分を着服したほか、持ち主に連絡をとったとする、うその書類を作成したとして業務上横領や虚偽公文書作成などの疑いが持たれています。

調べに対し、容疑を認め「ばれないと思った」と供述しているということです。

警察に届けられた落とし物は、3か月の間に持ち主が現れないと、拾った人のものになりますが、拾った人がこの権利を放棄するか、2か月間受け取りに来なければ、県などのものになります。
警察は職員を書類送検して18日付で懲戒免職にするとともに、当時の上司3人も本部長注意などの処分としました。

調べによりますと、職員は、ほかにも合わせて数千件の落とし物を不適切に処理していたと見られるということです。
福岡県警察本部の近藤康徳首席監察官は「県民の信頼を著しく裏切る行為で深くおわびします」とコメントしています。

配信 5月18日 12時22分


NHK NEWS WEB
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