三菱東京UFJ銀行の小山田隆頭取(61)が退任する方向で最終調整していることが、23日わかった。
小山田氏は昨年4月に頭取に就任したばかりで、今年4月には銀行業界トップの全国銀行協会会長にも就いた。

頭取就任約1年で異例の退任となる。関係者によると、体調不良が理由という。頭取退任に伴い、全銀協会長職も退くとみられる。

24日に持ち株会社の三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の臨時取締役会を開いて正式決定する。
後任には三毛兼承(みけ・かねつぐ)副頭取(60)が昇格する方向で調整している。
三菱UFJFGの平野信行社長(65)は続投する。全銀協の会長職は平野氏が引き継ぐとみられる。

小山田氏は早くからトップ候補と目され、昨年4月に頭取に就任。来春には平野氏の後継として三菱UFJFG社長となり、頭取を兼務しながらグループ全体を指揮するとみられていた。
突然の退任により、当面は平野氏が引き続きグループを統括することになる。

後任頭取に就く方向で検討されている三毛氏は、小山田氏と同じ1979年に三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入り、企画や国際部門などを担当してきた。
昨年6月に副頭取となり、国際部門共同部門長兼米州本部長を務めている。三菱UFJFGの執行役専務も務める。

配信 2017年5月24日01時29分
朝日新聞デジタル
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