>>496
昭和18年初春から行われたオーストラリアのダーウィンに対する、チモール島からの日本海軍のキャンペーンでは、ゼロ戦と中攻部隊が健闘しています。
753空(一式陸攻)と202空(ゼロ)のコンビ+陸軍の百式重が参加し、相手は欧州戦線で鳴らしたクライブ・コールドウェル中佐率いる1FW(457sq&457sqRAAFプラス54sqRAF)のスピット5型で、
アゴフィルターつきのやつです。
同年3月から9月までの半年間、戦闘損失は零戦が3機に対して、スピット38機(双方ともすべての未帰還機の累計)です。
これは双方の自軍損害レポートによるもので、いわゆる「誇大戦果」ではありません。
日本側の出撃回数は半年間で大小合わせて20回足らずですが、そのうち200キロメートル内陸部、USAAFのB-24部隊がいたフェントン飛行場へは6回攻撃をかけています。
いずれも高度は7000メートル以上。
相手のスピットを考えての行動であり、特に他の戦線に比べて陸攻の被害も少なく、豪側からは「爆撃機の防御砲火も比較的堅固であった」のようなコメントもあります。

(資料出所:「第8章 ダーウィン上空の零戦」、秦郁彦著「過信の結末(下巻)」から、中公文庫#532)
http://www006.upp.so-net.ne.jp/aviatorstale/Zero_VS_Spit.html

一方、バトルオブブリテンの途中にナチパイロットに「今、一番欲しい機体は?」と尋ねたところ全員一致で「スピットファイア」と答えたそうな(笑)

零戦>>スピットファイア>>>>越えられない壁>>>>>Bf109