>>743 ここもちょっと書いておこうか。
急降下制限速度は3つある。
1つ目。
機体が軽く揚力が高い場合は下げ舵いっぱいでも破壊速度に達する前に機体が浮き上がろうとして急降下が緩降下になってしまう。零戦がこれだ。それでも勝負にならないほど遅くはなかった。
当時の米軍で鉄の掟は「上昇に転じたzeekを追うな」これは零戦が水平飛行から上昇に転じる場合だけではない。
2つ目。
機体が空中分解してしまう。これは固有振動・フラッターとよばれる現象で、これが起きる速度が制限速度になる。超過してもすぐには壊れないため無理がきく。
零戦は十二試艦上戦闘機という試作機でこれを克服し空中分解しない機体に仕上げてある。
3つ目。
プロペラ先端が音速に達して回転抵抗に脈動がでてエンジンを壊してしまう。超過すると即エンジンが壊れる本当に超えられない超過禁止速度だ。
急降下制限の理由を1つだと思ってはいけない。