【ワシントン時事】ティラーソン米国務長官は13日の声明で、北朝鮮に拘束されていた米国人大学生オットー・ワームビア氏が解放されたと発表した。
既に帰国の途に就いており、米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、日本経由で13日にも地元のオハイオ州シンシナティに戻る。

ワームビア氏はボツリヌス中毒になった後、1年以上昏睡(こんすい)状態にあるという。

ティラーソン氏は、北朝鮮に拘束されている他の3人の米国人についても「国務省は北朝鮮と協議を続けていく」と述べた。
ただ、解放に至った経緯については言及しなかった。

ワームビア氏は2015年12月末に観光目的で北朝鮮に入国。
16年1月1日に平壌のホテルにあった政治的スローガンが書かれた物を盗んだとされ、同年3月に国家転覆陰謀罪で労働教化刑15年の判決を言い渡された。 

13日からの米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手デニス・ロッドマン氏の訪朝と今回の解放との関係は不明。

配信 (2017/06/14-00:31)
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061301395&;g=int