ボツリヌス症の形跡なし 北朝鮮から解放の米大学生 (2017/06/16 10:31)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000103274.html

 北朝鮮から昏睡(こんすい)状態で解放されたアメリカ人大学生の容体について、
入院先の医師らは、北朝鮮側が主張するボツリヌス症の形跡は見られない一方で、
脳全体の損傷が激しいことを明らかにしました。

 シンシナティ大学メディカルセンター医師:「MRI(磁気共鳴断層撮影装置)検査によると、脳組織の大半が損傷している」

 医師らによりますと、解放されたオットー・ワームビアさん(22)は骨折などの外傷はないものの、
脳の損傷が激しく、呼び掛けに反応しないということです。北朝鮮側は「ボツリヌス中毒と
睡眠薬によるもの」と説明していますが、ボツリヌス症の形跡はなかったということです。

 解放された男性の父親、フレッド・ワームビア氏:「北朝鮮は米国人を誘って人質にし、息子にしたようなことをする」

 一方、アメリカの国務省は、北朝鮮問題を担当するジョセフ・ユン特別代表が先月、ノルウェーで
北朝鮮の外務省高官とアメリカ人の解放について協議していたことを明らかにしました。
ユン代表はその後もニューヨークや北朝鮮で協議を重ね、ワームビアさんの解放を取り付けました。
国務省は、今も拘束されている3人の解放に向けた協議を続けるとしています。
(C) CABLE NEWS NETWORK 2017