大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」(HIS、東京都新宿区)が従業員2人に違法な長時間労働をさせたとして、厚生労働省東京労働局は14日にも、幹部2人と、法人としての同社を労働基準法違反容疑で、東京地検に書類送検する方針を固めた。

 捜査関係者によると、同社は2015年、営業担当などの従業員2人に対し、労使協定で定めた上限(月78時間)を超える時間外労働をさせた疑いが持たれている。

 同社によると、2人の時間外労働は1か月当たり最長で、それぞれ110時間と135時間だった。同社では14年以降、違法な長時間労働があったとして、各地の営業拠点が労働基準監督署から計5回の是正勧告を受けていたという。現在は、店舗の営業時間の短縮などを行い、違法状態を解消したとしている。

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2017年06月14日 07時20分読売新聞
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