警察がSNSに投稿したニセのマグショットが思わぬ注目を浴びる - AOLニュース
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2017年06月17日 17時55分

米アラバマ州北部に位置するモールトン市の警察が投稿したニセのマグショット(逮捕後の容疑者の写真)がソーシャル・メディアで注目を集めている。

「驚きましたね。6000回ほどシェアされたんです」と語るのはモールトン警察のラッセル・グラハム巡査。

事の発端は今月13日、グラハム巡査が同警察のフェイスブックページに投稿したこの写真と他数枚のマグショットである。

「可笑しかったんですよ、他のマグショットも見てたんですが、その中で"これだ!"と思ったんです」とグラハム巡査は説明する。

同巡査によるこのマグショットの説明には、容疑者の名前は「バリー・ラリー・テリー」、不法にアライグマを所持した容疑と、自転車にヘッドライトを装着していなかった容疑で逮捕されたと記されている。

「なんでそんな名前を思いついたのか自分でもわからないんです。でも、これはバリー・ラリー・テリーって感じだ、と思ったんです」

同巡査によると、この写真はほんの冗談だが、その他のマグショットは全て本物だそうだ。

ただ、この投稿に関してはウソばかりではないらしく、「実は野生動物の所持に関しては法律があります。特に野生のアライグマについて、というわけではないのですが、一応付け加えておきます」と同巡査は語る。

この投稿の意図は、警察に人間味を与えたかったということで、他の警察のフェイスブックページでも同じような投稿があるという。

「世界中で警察官の印象は良くありません。なにかロボットのような印象で、いつも真面目でシリアスだと思われているんです。当警察署では、そんな警官にも少しユーモアがあるところを見てもらい、ページを訪れてくれた市民の皆さんと心からの交流を持ちたいと思っています」

この写真は既にフェイスブックページから削除されているが、一躍注目の的になったバリー・ラリー・テリーの人気はそう簡単には下火になりそうにない。

フェイスブックには「バリー・ラリー・テリーを釈放せよ」というページが作られ、この容疑者とアライグマの声を世間へ届ける窓口になっており、投稿の中には「誰か市の拘置所に来てくれないか。差し入れは現金5ドルにタバコを少しでいいから頼む」といったものが見受けられる。

話題のマグショットはRedditのユーザーの目にも留まったようで、こちらでもテリー容疑者に注目が集まっている。

同警察はまた、自身のフェイスブックベージに対する「いいね!」の数が、市の人口を超えたと、最近の投稿で明らかにしている。