バニラ・エアが国際線の旅客を誤誘導 乗客34人が手続きせず入国
2017.6.19 14:15
http://www.sankei.com/affairs/news/170619/afr1706190016-n1.html

 格安航空会社(LCC)のバニラ・エア(千葉県成田市)が18日夜、香港から成田に到着した乗客168人のうち34人の誘導を誤り、入国手続きをせずに入国させたことが19日、同社への取材で分かった。同社は平成28年4月にも同様のミスをしており、国土交通省から厳重注意を受けていた。
 同社によると、問題の便は18日午後10時13分に成田空港に到着。乗客168人を駐機場から3台のバスでターミナルに輸送する際、34人を乗せた1台が誤って国内線の到着口で降車させた。
 一部の乗客が空港ターミナルのカウンターに入国手続きを受けていないと申告して発覚。同社は34人をアナウンスで呼び出すなどし、連絡が取れた24人は正規の手続きを実施した。
 19日昼までに入国審査、検疫、税関の手続きを終えていないのは米国籍1人と日本人9人の計10人。残る10人と連絡を取っており、入国手続きを順次進める。同社は便の到着直前にバス会社に最終的な手配を行った際、便名などを伝えたが、バス運転手が国内線と勘違いしたという。
 同社は昨年4月にも成田空港で台北から到着した159人の誘導を誤り、手続きせず入国させた。同社は国交省から厳重注意を受けたほか、会長と社長を減給20%(1カ月)の処分にした。