京都新聞 2017年06月19日 22時10分

大津市は19日、新生児訪問事業で配布した祝いの縫いぐるみに縫い針1本(長さ3・6センチ)が混入していたと発表した。製作途中で抜き忘れたとみられ、新生児にけがはなかった。
市は配布を中止し、回収する。

市によると、12日に生後2カ月の男児のいる市内家庭を訪問し、布製のうさぎ縫いぐるみを渡した。17日に祖母(55)が握った際、指先に針が刺さり出血した。連絡を受け、市は謝罪した。

縫いぐるみは市シルバー人材センターの会員11人が昨年度に自宅で製作。同センターと市が計2回、手でもみ込んで異物検査をしたが発見できなかった。

市は、同じ期間に製作された全3150体を回収する。市子ども家庭課は「新生児の手に渡る縫いぐるみで申し訳ない。配布を続けるか、今後検討する」としている。

縫いぐるみは2010年から市内の全新生児に配布している。

縫い針(左下)が混入していた縫いぐるみ=大津市提供
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