神社や民家で相次ぎ砲弾・銃弾…飾られた神社も
読売新聞:2017年06月21日 12時50分
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神社の境内に飾られている砲弾(20日、中能登町久江で)

 石川県内各地の神社や民家で砲弾や銃弾のようなものが相次いで見つかっている。

 中には信管や火薬が残っている可能性があるものもあり、県警は「むやみに触らず、警察に通報してほしい」と呼びかけている。

 県警生活安全企画課の発表によると、10日午前10時頃、川北町中島の中島神社から神社に砲弾があると寺井署に届け出があった。
陸上自衛隊桂駐屯地(京都府西京区)が同日午後10時頃、拝殿周辺に飾られていた砲弾8個と銃弾5個を回収した。
砲弾2個には、信管や火薬が残っている可能性があった。

 砲弾は最大で高さ21センチ、直径7センチ、重さ4キロ。
銃弾は「日露戦争戦勝記念」と書かれた額とともに飾られていたことから、日露戦争(1904〜05年)の戦勝記念品として奉納されたものとみられる。
先月から大分県の神社などで相次いで砲弾が見つかっていることから、神社関係者が通報したという。

 このほかに、中能登町久江の久●比古(くてひこ)神社や加賀市の民家などで、砲弾や銃弾が計20個(20日午後6時現在)見つかった。
陸上自衛隊守山駐屯地(名古屋市守山区)が確認したところ、緊急性を要する危険性は確認されなかったため、今後順次回収を進めるという。(●は「低」のにんべんがない字)

 同神社の船木清崇宮司(44)は「昔からずっと境内にある物なので驚いている」と話した。
県神社庁は20日、砲弾や銃弾の有無を確認する書面を県内約1900の神社に送付した。