小2男児、クマと遭遇「目が合うと追ってきた」
読売新聞:2017年06月23日 07時23分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170622-OYT1T50129.html

 22日午前7時20分頃、山形県鶴岡市大山の住宅の柿の木(高さ約3メートル)に、体長約1メートルのクマが登っているのを、
登校中の市立大山小学校2年生の男子児童(7)が見つけ、学校を通じて山形県警鶴岡署に通報した。

 クマは男児と目が合うと追いかけてきたといい、その後、姿を消した。
近くの畑では、クマとみられる足跡が見つかっており、同署はパトカー5台を出して警戒するとともに、同小では集団下校の措置を取った。

 クマが出たのは、大山小の西500メートルの住宅地。
近くにある上池沿いの畑ではクマとみられる足跡が見つかり、地元猟友会がハチミツを入れたわなを設置した。

 クマを目撃したという男子児童は取材に対し、
「柿の木の途中に黒いクマがいて、目が合うと追いかけてきた。慌てて道路反対側の家の塀に隠れた。しばらくしてのぞくと、クマが家と家の間を歩いて行くのが見えた」と振り返った。
男子児童の祖父(69)は「こんな住宅地でクマが目撃されたのは初めて」と話していた。

 同小では下校時、体育館に全校児童を集め、奥山慎校長が「家の近くも危ないので外に出て遊ばないように」と注意を呼び掛けた。
その後、児童を約30のグループに分け、集団下校させた。学校から一斉メールで連絡受け、車で迎えにくる保護者もいた。

 近くの市立鶴岡第五中学校でも部活動を中止にして生徒を帰宅させた。