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2017/06/27(火) 04:27:19.21ID:CAP_USER92017/6/27 0:14
被害者4人はいずれも筧千佐子被告(70)と親しい間柄にあった独り身の高齢男性。青酸中毒の症状を示し、遺産相続などで被告が利益を得た――。26日に京都地裁であった連続青酸事件の初公判で、検察側は起訴した4つの事件の共通点を詳細に説明し、無罪を訴える弁護側と相対した。
検察官は約15分にわたる冒頭陳述で、被告と結婚した直後の2013年12月に亡くなった勇夫さん(当時75)の体から青酸の成分が検出されたのがきっかけで捜査が始まったとし、裁判員らに「過去にも内縁の夫らが次々と不審な死を遂げていた」と語り掛けた。
冒陳では事件の似通う経緯を強調した。「結婚して遺産を相続できる立場に」「全財産を遺贈する内容の公正証書を作成」……。被告が利益を得られる状況が生じていたとして、「遺産目当て」という犯行動機を浮かび上がらせた形だ。
4人は被告と一緒にいた際や、会った直後に倒れたと指摘。2人は毒物検査で血液から青酸の成分が検出され、残る2人も検査はされていないが、救急搬送時のデータは青酸中毒の症状を示していたと主張した。
3人については、亡くなってから数日以内に被告が業者に頼み、家の金庫を開けさせた状況も類似しているとした。
さらに被告の経歴にも触れ、衣類プリント業を営む夫と1994年に死別し、借金を抱えたまま高齢男性との見合いや交際を繰り返すようになったとした。
弁護側は認知症で善悪の判断ができなかったとし、検察側が有力な証拠と位置づける自白も「厳しい取り調べで捜査官に迎合してしまった」と反論。目撃者はおらず、青酸の入手ルートも未解明のまま。積み上げられた証拠を裁判員らがどう評価するかが焦点となる。〔共同〕