春日市採用試験今年も100倍超 「教養」廃止…改革効果続く [福岡県]
2017年06月27日 06時00分
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/338395/

 昨年度から教養試験を廃止した春日市の職員採用試験に本年度、計8人の採用予定数に対して949人が応募があった。競争率は118倍で昨年度(110倍)を上回り「改革」の効果は2年目も続いている。
 公務員試験対策をせず、民間企業を志望する人でも受験できるようにし、多様な人材を採用するのが「改革」の狙い。従来は教養試験だった1次試験は全員対象の面接となり、2次試験では「SPI」と呼ばれる総合能力試験を実施する。
 本年度の試験区分ごとの応募者数は、一般事務(採用予定4人)が834人、保健師(1人)が43人、保育士(2人)が47人、文化財技師(1人)が25人。1次試験は7月1、2日にあり、職員30人が面接官を務める。係長級と主任・主事級の計3人でチームを構成し、「同僚として、あるいは部下として一緒に働きたいかどうか」を中心に選考する。
 面接や論文などの3次、4次試験を経て10月中旬に合格発表の予定。市人事法制課の横山政彦課長は「これだけ応募があると、優秀な人材の採用が期待できる」と話した。