【ロンドン=戸田雄】欧州連合(EU)の欧州委員会は27日にも、米IT大手グーグルが検索サービスの市場において独占的地位を乱用し、EU競争法(独占禁止法)に違反したとして、巨額の制裁金を科す見通しとなった。

欧米メディアが一斉に報じた。制裁金は10億ユーロ(約1250億円)を超え、過去最高額に上る可能性があるという。
欧州委は、グーグルがオンライン検索での独占的な地位を乱用し、検索結果のページで同社の商品比較サイト「グーグル・ショッピング」のサイトに不当に誘導したとして、調査を行っていた。

これまで欧州委が科した高額の制裁金では、2009年に半導体大手の米インテルを対象に10億6000万ユーロを科した例などがあるが、グーグルへの制裁金はこれを上回るとみられている。
欧州委は制裁金を科すとともに、商慣行の是正を求める模様だ。

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配信 2017年06月27日 12時51分
YOMIURI ONLINE
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