藤井四段の活躍で人工知能搭載ソフトに注目集まる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170627/k10011032431000.html

日本将棋連盟
https://www.shogi.or.jp/
2ちゃんねる将棋板
http://mevius.2ch.net/bgame/

藤井聡太四段が腕を磨くうえで役立てたと注目を集めているのが、将棋のコンピューターソフトです。

藤井四段は先輩の棋士に勧められ、去年から人工知能を搭載した将棋ソフトを使って技術を高めたといいます。

みずからも元奨励会三段の棋士で、
将棋の電王戦で勝った人工知能「PONANZA」を搭載した将棋ソフトの開発に携わってきた石井直樹プロデューサーは、
藤井四段の差し手には、序盤、速攻で相手の隙をつく攻めと全体を通しての大胆な判断という特徴があり、
これらは、藤井四段が人工知能を搭載した将棋ソフトでさまざまな手を研究してきたことの表れではないかと言います。

特に、従来の将棋では、序盤であまり積極的に指さない傾向があった「桂馬」や「銀」を積極的に動かして攻める手法は、
人工知能を搭載した将棋ソフト特有の手法だということで、26日の対局でも、こういった攻め方が見られたということです。

石井プロデューサーは
「藤井さんは、将棋ソフトで過去の対局で自分の読みと人工知能の読みとがどう違うかなど研究を重ねることで
、特に序盤で卓越した読みから速攻で優位に立ち、もともと鍛えていた力も生かして全体的に余裕を持って戦えている。
人間の力と人工知能を使って得た力とを極めてよいバランスで使っていると感じる」と話しています。

こうした人工知能を搭載した将棋ソフトは、この10年ほどで急速に進化し、
ここ2、3年は、プロ棋士をもしのぐ実力を持った性能を持つソフトが無料でも使えるようになっています。

中学生や高校生でも簡単に使えるようになっているということで、
石井プロデューサーは「将棋は、人工知能が示す見たことのない指し手を人間が学び、人間がどんどん強くなれる、
新しくおもしろい時代を迎えている。若い世代を含め、より多くの人が将棋に親しんでもらえればうれしい」と話していました。