読売新聞 2017年06月29日

政府は、2020年東京五輪・パラリンピック大会での宿泊施設不足に対応するため、東京湾で国内外の大型クルーズ船の長期停留を認め、ホテル代わりに運用する「ホテルシップ」を導入する方針を固めた。

旅館業法などの規制を精査し、運用改善や必要な法整備を行う。五輪を契機にホテルシップを制度として定着させ、災害時や大型イベントなどでも活用する道を開く考えだ。

停泊港は、東京港や横浜港が有力視されている。乗客1000人超を収容できる5万トン級以上のクルーズ船が停泊できるふ頭が東京港に3か所、横浜港には6か所あり、複数船舶の長期停留が可能とみられている。
川崎港や千葉県の木更津港についても、地元自治体と運営会社のニーズを調査する。政府はホテルシップの利用者を大会関係者や外国人客に限定せず、国内一般客にも開放したい考えだ。

「ホテルシップ」の停泊港想定地
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170629/20170629-OYT1I50003-L.jpg

http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000299/20170628-OYT1T50141.html