下関市細江町の市立中央図書館で展示している新聞が相次いで破り取られる事件があり、同館では図書館の利用法について注意喚起している。

 被害にあったのは先月26日と今月14日の新聞朝刊で、いずれも骨董品についての広告が掲載されている部分が、手で破られたようになくなっていた。閲覧した利用者が発見し、職員に報告があった。

 同館ではこれまで、蔵書に鉛筆で落書きされるなどの被害があったが、新聞が破られるのは初めて。同館では現在、「図書館の資料が泣いています」「図書館の資料は、市民の共有財産です」などと書かれたパネルが設置され、適切な利用を呼び掛けている。

 同館の安冨静夫館長は「たくさんの読者が見られる貴重な資料。大切に扱ってほしい」と訴えている。

https://mainichi.jp/articles/20170630/ddl/k35/040/486000c