インタビューに答える民進党の松原仁・都連会長=2日午後、東京都千代田区の民進党本部(飯田英男撮影)

 民進党は、小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と自民党の対決の構図で埋没し、告示前から2減の5議席に敗北した。選挙前から公認候補の離党が相次ぎ、蓮舫代表の責任は免れないとの見方があったが、議席の大幅減を回避できたことで、党内非主流派が「蓮舫降ろし」に動く気配は消えた。松原仁都連会長は3日に辞任する構えだが、蓮舫氏は続投する。

 「おごれる自民党への嫌悪感が充満し、安倍政権にノーという意思表示が示された。一方で、われわれには埋没感がある」

 民進党の野田佳彦幹事長は3日未明、「2減」という選挙結果をこう振り返った。「次の党勢拡大を目指す責任を果たしていかないといけない」と述べ、自らの辞任論も否定した。

 政党支持率が低迷し、当初は「議席ゼロ」の予測もあった。しかし、負け幅が微減にとどまり、蓮舫氏と距離を置く党重鎮議員は2日、「代表を降ろす口実はなくなった」と語った。

http://www.sankei.com/politics/news/170703/plt1707030025-n1.html