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[東京 5日 ロイター] - イオン (8267.T)は5日、2017年3―5月期の連結営業利益が前年比11.4%増の366億円になったと発表した。第1・四半期としては、2年ぶりに過去最高を更新した。7事業中6事業で損益が改善。主力のGMS(総合スーパー)事業は、前年同期の102億円の営業赤字から67億円の赤字となり、最大の改善幅で寄与した。

GMS事業の中核となるイオンリテールの既存店売上高は2.7%減となった。ただ、販促費の圧縮などで利益率は改善している。

4月に254品目の値下げを実施。岡崎双一イオンリテール社長は会見で「値下げをしなければ、もっと(売上高は)減少していた」と指摘。値下げによって、1点単価は下がったものの、買い上げ点数の増加や客数増につながっているという。

さらに、岡崎社長は「節約志向は依然として強い」と述べ、8月(訂正)にもう一段の値下げを実施する方針を示した。品目数や値下げ幅は現在検討している。

一方、食品スーパーは、営業減益となった。人件費の増加や3―4月の天候不順などが影響した。

3―5月期の連結営業収益は前年同期比1.1%増の2兆0681億円で第1・四半期として過去最高となった。

2018年2月期の連結営業収益は前年比1.1%増の8兆3000億円、営業利益は同5.6%増の1950億円の見通しを据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト9人の営業利益予測の平均値は1988億円となっている。

同社は、5月の株主総会の際に、2020年2月期の連結営業収益を9兆5000億円、営業利益を2900億円とする目標を示した。

(清水律子)

2017年 7月 5日 9:13 PM JST