http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170706/k10011045611000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004

ロシア国防省は、シリアの過激派組織IS=イスラミックステートの拠点を最新の巡航ミサイルで破壊したと発表し、ドイツで開かれるG20サミットにあわせて行われる米ロ首脳会談を前に軍事力を誇示したものとみられます。
ロシア国防省は5日、国内の軍事基地から長距離爆撃機ツポレフ95を出撃させ、シリアの過激派組織ISの拠点を攻撃したと発表し、映像を公開しました。

ロシア国防省によりますと、攻撃に使用されたのは、レーダーでとらえられにくいステルス性能を備えた最新の巡航ミサイルで、シリア中部のハマとホムスの境界付近にあるISの弾薬庫3か所と、司令部を破壊したということです。

内戦が続くシリアをめぐっては、アサド政権を支えるロシアは、反政府勢力を支援するアメリカに対し、欧米が退陣を求めるアサド大統領の処遇をいったん棚上げし、ISなどテロ対策で連携するよう呼びかけています。

ロシアのプーチン大統領とアメリカのトランプ大統領は、ドイツで開かれるG20サミットにあわせて今月7日、初めての首脳会談を行いシリア情勢についても意見を交わす見通しです。ロシアとしては、シリアをめぐる駆け引きを優位に運ぶために軍事力を誇示したものとみられます。

7月6日 4時53分